効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■COP25

 第25回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP25)今日からスペインのマドリードで開催される。もともとチリで開催される予定になっていたのだが、同国で反政府デモが激化する中、ピニェラ大統領は10月30日に開催を断念し、それをスペインが開催を引き継いだ形となったものだ。

 IPCCが、地球温暖化ガスの排出が、これ以上になると元に戻すことができないところまで来ているとレポートを出したことから、このCOP25では参加各国は将来に向けた温暖化ガス排出目標を上げることが求められるだろう。その時に日本がどう対応するか、特に、最近日本が石炭火力依存度を抑制しないエネルギー政策をとっていることに批判が強くなっていることから見ると、かなり意欲的な方向転換を迫られることになるだろう。原発は稼働時に温暖化ガスを排出しないことから、その維持に参加国は同意するだろうが、国内的に稼働基数を増やすことがかなり難しくなっている。そうなると、どうしても再生可能エネルギーの導入目標を大きくしなければならないが、変動性の再エネである、太陽光・風力発電の導入を拡大するには、送電系統のスマート化が進んでいないために、壁が大きい。

 日本で風況の良い地域は東日本に偏在しているが、そこで発電された再エネ電力を日本全体に送電するには、東西の電力周波数が違うという致命的な問題がある。先進国の中だ、国内の電力周波数が異なるのは日本だけ。周波数変換設備の拡充が喫緊の課題だが、コストは別にしても長い建設期間が必要となる。日本がCOP25で非難の対象にならないかが心配だ。

 温暖化ガスを大量に出す飛行機には乗らないと宣言していたグレタ・トゥーンベリさんは無事にスペインへ到着したのだろうか。ヨットで大西洋を横断することになるが、無事に海を渡ることができたことを願いたい。

 

-------------

猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme