効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■たこ焼き調理ロボット

 日経ビジネスの電子版で知ったことだが、セブン&アイ・フードシステムズが17日、「イトーヨーカドー」などの商業施設に出店している飲食店「ポッポ」に調理ロボットを導入したと発表し、実物を展示している。この店には、約20分で96個(12人前)のたこ焼きを焼き上げる調理ロボ「オクトシェフ(愛称・ハッピー)」と、ソフトクリームを自動で巻き上げて客に提供する「レイタ(愛称・ワンダー)」が「入店」した。たこ焼きは個人の技量が品質に表れやすい商品だという。セブン&アイ・フードシステムズによると、たこ焼きは顧客に提供できる品質で焼き上げられるようになるまで、20時間前後の研修が必要。また、調理には集中力を要するため、作業中は他の業務を兼ねることも難しい。何度もたこ焼き屋での作業を見ているだけに、その説明には実感があるが、このニュースには動画がついていて、ロボットがたこ焼きを調理しているのを見て思ったのは、材料を入れ、ひっくり返し、出来上がったものを串で刺して調理板から一斉に取り上げるのを見ると、これにはいろいろな前提条件があるのではないかということだ。

 まず来店客数が多くなければ、出来上がったたこ焼きが滞留してしまう。1日の客数を予定して材料を準備してその焼き上げに必要な温度と時間を決めてロボットに覚えさせる。焼き上げる凹型の窪みが並んだ鉄板の温度が全面で均一になるように設計し、下からの加熱温度を、その日の気温や湿度によって設定する。ロボットの持つ串は4本だから、鉄板に載せられている40個ほどのたこ焼きをひっくり返して後、暫くして取り上げる動作の時間に合わせて焼き上がるように加熱を調節する。このような設定がうまくできなければおシャカのたこ焼きが沢山できてしまう。とは言え、客の舌加減もある程度の誤差があるから、多少焼き加減が違っても受け入れるだろう。

 客の注文に合わせた個数を容器に入れたり、ソースをかけたりするのは人手でやるようだから、ロボットの動きに注意する店員の目は必ずあるはずだ。来客の数と間隔も、その店員が判断して、材料を窪みに流し込む数も指定するのだろう。目の前でロボットがたこ焼きを作るのを見た客の反応はどうだろうか。最初は面白いと思うことは確かだが、いつも同じ焼き加減のたこ焼きだと感じたときの評価は必ずしも高くはないかもしれない。味には微妙なずれが必要だからだ。

 面白い試みだが、ロボットは農業分野の方が向いているように思っている。いつか調べて見るつもりだ。

 

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