効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ヨウ素含有量が少ない北海道産昆布開発

 和食の味の基本となる食材は昆布だ。世界で和食を評価する人が増えるにつれて昆布の輸出量は当然増えるものだと思っていたし、それに規制がかかることがあるなど考えもしなかった。ところが、昆布に含まれるヨウ素の量に規制をかける国があることに驚かされた。海藻を食べる習慣が乏しい多くの国ではヨウ素欠乏を防ぐため、食塩にあらかじめごく少量のヨウ素を含ませているのだそうだ。すでにヨウ素を十分に摂取できている状況で海藻を多く食べてしまうと、ヨウ素の過剰摂取につながりかねないとして、当局が海藻類に輸入規制を設けている。おそらく日本ではヨウ素を採取できるとして評価されているはずだ。なかでも最も厳しいとされるのが豪州で、同国では過去に昆布由来のヨウ素を多く含む日本製豆乳で健康被害が生じた経緯がある。豪州の当局は2010年から、乾燥重量1キロ当たり1グラム以上のヨウ素を含む海藻類の輸入を禁じてきた。

 昆布加工卸を手掛ける北海道函館市丸善納谷商店は、この10月からヨウ素含有量を抑えた北海道産昆布をオーストラリアに輸出することになったと報じられている。豪州の輸入規制を乗り越えることで、同様の規制を持つ欧州各国への輸出をめざす。丸善納谷商店は2017年から北海道立工業技術センターと共同で昆布に含まれるヨウ素分を抑える技術開発に取り組み、19年度には水揚げされた昆布を使って技術を確立した。輸出した昆布は主に豪州の日本料理店に卸される。現地では日本産昆布の隙間を縫うように韓国産昆布が広く流通しており、北海道産がどこまで市場を取り返せるかが課題となる。韓国産昆布のヨウ素含有量はなぜ少ないのだろうか。規制は昆布にかかっているから、韓国の昆布のヨウ素含有量がなぜ少ないかは分からない。産地の差があるのか、あるいは、何かの抜け道があるのかとも思える。

 食塩にヨウ素を付け加えるのにはコストもかかるから、普通の昆布の使用を促進するほうが自然だとも言える。規制をかけている国に政府が対応して、昆布を使うことが自由にできるようにし、食塩のヨウ素添加量を減らす施策を実現させることはできないだろうか。和食用として塩と昆布のセット販売が可能かも知れない。

 

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