効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■中国の原発数、世界3位となる

中国で運転中の原子力発電所の数は、ことし1月時点で前の年より7基増えて44基となり、世界3位となった。一部の先進国で原発に依存する割合を引き下げる動きがある一方、中国での開発は加速していて、世界の原発建設の勢力図に変化が見られる。これは、98基のアメリカ、58基のフランスに次いで世界3位となる。中国は電力需要の増加や大気汚染に対応するため原発を増やしていて、このほかに、建設中や計画中の原発が38基あるということだ。日本の原発の数は38基で、現在、再稼働している原発は9基だが、テロ対策に時間がかかることから、それも再度止まる可能性がある。先進国では、ドイツが脱原発にかじを切ったほか、米国では停止の数が増え、原子力大国と言われるフランスも、原発に依存する割合を引き下げる方針を示しているのと中国とは方向が反対。

ここで心配なのは、これだけ数が増えると原発からの放射能漏れが起こる可能性も大きくなるということだ。これは考えたくないことだが、その可能性がないとは言えない。最近黄砂が中国地域から飛来しているようだが、これが多く来るのは西日本で、それも裏日本に多い。日本の上空には偏西風があるから、それに乗ってやってくる。漏れた放射性物質も同じ経路で日本に来るだろう。その可能性があるトラブルがあっても中国がその情報を迅速に公開するとは考えにくいから、日本が先に検知することになり、政府もそれへの対応をどうするかも課題となる。中国も安全稼働を最優先させると考えたいが、それでもトラブルの可能性はある。それへの対応を常に考えておく必要があるだろう。