効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

コウモリの交信

コウモリが飛ぶときに超音波を出して、目標物から跳ね返る反響で自分の位置などをレーダーのように把握するということは知っていた。だが、今日の毎日新聞で報じられたものには大きな興味を持った。「同志社大生命医科学部と科学技術振興機構の研究グループは、コウモリが集団で飛ぶ際、発する超音波の周波数を調節して混信を防いでいることを確認したと発表した。互いに衝突を避ける巧みな工夫とみられ、実験で裏付けたのは初めてという。成果は3日、英科学誌「コミュニケーションズ・バイオロジー」電子版に掲載された。」といもの。「集団で飛んだ場合、4匹が発した低音域の周波数の幅(帯域)は平均で1.1キロヘルツで、単独で飛ぶ際の平均約0.6キロヘルツの2倍近く広い帯域を使い、互いに混信を防いでいた。さらに集団飛行では「声色」を変えて互いに似ないようにしていることも判明。集団の中でも自分の位置を正しく認識しているとみられる。」ということも示されている。今後IoTが進展して、制御のための送受信機を取り付けた設備が急速に増えるし、家庭の電気製品も殆ど全てそうなる時代に入っている。その時に混信を防がなくてはならないが、コウモリを真似て、他の発信器から送信されている電波の周波数を把握し、それから少し違った周波数で自分のデータを発信するという柔軟性が組み込まれていれば、混信による混乱は防ぐことが出来るだろうと思ったのだ。帯域幅は少し広くなるが、全く別の周波数を使う必要はなくなり、通信端末のコストも下がるのではないか。これこそバイオミミクリーだ。