効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

今年のエネルギー関連の動向は?

いつもは体調維持のために早めに寝るようにしているが、流石に大晦日は暦の日が変わる時間まで起きていた。自分には次第に魅力がなくなったNHK紅白歌合戦を見た後、静かな行く年来る年で放映された各地の社寺からの放送を見たのだが、北の地域も心配していたような荒れた天気になっていなかったのに安堵感を覚えた。今年も不安定要素の多い世界情勢となることは確かだが、日本の状況は穏やかな年になることを示すような風景はホッとさせるものだった。
関心事のエネルギーについても、新しい動きが感じられる。12月に、小型、大型の燃料電池と、水素利用技術開発の2040年に至るロードマップがNEDOから発表された。燃料電池については我が子の成長を見守るような気分で居るが、今年はこの利用が大きく進むのではないかと期待している。これまで家庭用だけだった1kWクラスのものだけでなく、数キロワットから数百キロワット規模の設備について補助金が準備され、3kW、4.2kWなどの設置が具体化してきている。この規模のものを導入しようとするところに、麺類や肉を素材にした小ぶりなチェーンレストランとかコンビニで幾つか設置が決まっている。チェーン店で導入のメリットが経営者に認められれば設置場所が全国に拡がる可能性は高い。家庭用については2030年頃に530万台を目標として掲げ、業務用については、2030年から40年にかけて自立的な普及段階に入ることを想定している。水素利用については、燃料電池自動車が2030年頃には80万台と予測し、その他に水素を燃料とする発電(燃料電池、水素ガスタービン)の実用化を目指し、水素の遠距離輸送も想定している。再生可能エネルギーによる水素製造も構想されている。その開発の足取りが見えるようになるのが今年だろうと思う。