効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

食品ロスを減らす

食品の調理過程、食べ残しなどが廃棄物となる。これをメタン発酵などのガスで発電するという利用の仕方もあるが、その前に廃棄の量を減らすことが先決となることは明らかだ。これに対応する施策として、横浜市が「食品ロス」の削減に向けた取り組みとして、家庭で余った野菜の活用を促す「使い切りレシピ集」を17日から配布するというのは面白い試みだろう。市内の収穫量が全国1位の小松菜など、夏と秋が旬の素材を使った9種類の料理を紹介するほか、それぞれの野菜にあった適切な保存方法なども掲載する。いろいろなレシピが、味や見栄えという見地で作られているものがほとんどのようだが、このような要素を付け加えたものがこれから各地で生まれることを期待したい。同市内の家庭から出る食品ロスは年間約8万7000トンにのぼり、1人当たり約23キログラムになる計算だそうだ。日本政府の資料では、日本全体では年間約632万トンにも上り、これを日本人1人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分(約136g)のご飯の量を捨てていることになると表現されている。食品ロスの半分は家庭からと言うことだから、横浜市の試みが拡がれば、その貢献度は高まるだろう。エネルギーだけでなく、食品の輸入異存度も高いのだから。日本の食料自給率は現在39%(平成27年度)という数字もある。家庭から出される生ごみの中には、手つかずの食品が2割もあり、さらにそのうちの4分の1は賞味期限前にもかかわらず捨てられているということだ。
昨日の日記にコメントを頂戴したが、2011年3月12日(東日本大震災の翌日)の日記で、山手線が動き、新幹線が定時で運行していたと書いている。不足した発電能力をうまく制御していたことの証明だろう。