効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

リチウムイオン電池の性能向上

電気自動車に使われるリチウムイオン電池。その性能が次々に時間を置かずに上がっているようだ。寿命、充電時間、体積や重量あたりの蓄電容量などが重要なポイントになる。自動車エンジン部品の中堅メーカー、安永は22日、リチウムイオン電池の寿命を12倍伸ばす新技術を開発したと発表している。電極板の製造過程で、アルミ箔の集電体とリチウムイオンを吸着する活物質の結合を高める独自技術を導入し、長寿命化を実現したということだ。開発したのは、正極板の集電体から活物質の剥離を抑える技術。従来は活物質と集電体はバインダー(固着剤)だけで平面結合していたため、徐々に剥離し、電池の寿命に影響を与えていた。新技術では集電体に微細な穴を多数あけ、表面積を増やすことで活物質との密着性を高めたと報じられている。耐久試験をしたところ、自社の従来品に比べ、電池の寿命が12倍以上伸び、充電時間も従来より3〜4割短縮できるという。この性能向上は着目すべきものだ。この技術で大量生産ができるとすれば、燃料電池自動車の応用範囲が小さくなるように思える。水素の充填という特殊な要因があるために、燃料電池自動車は普及が難しいのではなかろうか。ドイツの自動車メーカーが電気自動車に力を入れ始めているのが、電気自動車の将来を決めることになるかもしれない。