効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

高効率モーター用分析評価装置

今日NEDOから受け取ったメール情報に、次のようなものがあった。「NEDOと高効率モーター用磁性材料技術研究組合(MagHEM)※1は、モーター電磁損失の分析装置として、磁気軸受※2を搭載した超高精度モーター損失分析装置と薄帯状高効率鉄心材料※3の応力下磁気特性評価装置を世界で初めて開発しました。これらの装置を用いて、新規磁性材料の特性を考慮した家電、産業機械、自動車などのモーターの設計および評価を行い、エネルギー損失を従来比25%削減するモーターの実現を目指します。」 モーターの効率には日本でも最近規準が設定されるようになったが、一般にはまだモーターの効率が低いものが多いということは理解されていないようだ。今回の評価装置は、「モーターの需要は、家電や産業機械向けに加えて、自動車の電動化(HEV,EV,FCV)に伴い、拡大が予想されています。このような状況の中で、モーターの省エネ化は最重要課題の一つです。産業競争力のある小型・高効率モーターを開発するためには、実機モーター組込時の磁性特性を評価する技術や構造設計技術を開発し、その性能・信頼性評価を確立することは省エネ化を実現するために必要不可欠です。NEDOの「次世代自動車向け高効率モーター用磁性材料技術開発」において、高効率モーター用磁性材料技術研究組合(MagHEM)は、モーター・磁性材料技術開発センター※4において、エネルギー損失を従来モーター比25%削減する高効率モーターを開発するために、高低温減磁試験評価技術と超高精度モーター損失分析評価技術、薄帯状高効率鉄心材料の磁気特性評価技術の開発に取り組みました。」とあるように、評価精度を上げることができたということだ。これからは電気モーターの採用される分野は大きく広がるが、その要の効率を厳密に測定して開発に貢献しようというもの。興味ある取り組みだ。