効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

日本からの原発輸出

東芝とその傘下にあるウエスティングハウスがカザフスタンに同国最初の原発の建設をすることにほぼ決まったようだ。カザフスタンは2012年の世界に於けるウラン生産量の36.5%のシェア-を持つということを、この報道で初めて知ったが、自国資源の活用と言うことになるだろう。レアアースの産出国でもある。出力100万キロワットの加圧型軽水炉原子炉だという。もともとロシアからの原発を建設することになっていたものが、ウクライナ問題でロシアが天然ガスの供給を止めたことからロシア依存の姿勢を変えて、日本のものを設置することになったらしい。同国はロシアと中国の両国と接している。新たな政治的対立の原因にならなければよいが。福島第一原発の事故を経験している日本が原発を輸出することには違和感が強いが、日本のメーカーにとっては市場開拓の最初。2030年頃運転開始というから、完成までにもいろいろなリスクがあるだろう。この原発の使用済み燃料をどのように処理することになっているかも知りたいところだ。日本のメーカーがその責任を負うというのであれば、大きな課題を背負うことになる。