効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中露の天然ガス売買契約成立

中露の間で長年価格が折り合わずに成立していなかったロシアから中国への天然ガス輸出が、プーチン習近平の会談を足場として実現した。中国は世界最悪とも言える大気汚染の解決、電力不足などに対応するために天然ガス導入は喫緊の課題となっているし、ロシアは今後欧州の天然ガス市場が縮小する可能性があるという頭の痛い問題があって、両国のニーズが合致したのだ。これは中国が政治的にもロシアを取り込もうとする動きと一体化していると思う。日本はこれから政治的にも中露との領土問題で難しい立場に置かれる。中国がロシアとの政治的関係が強化されたのを背景にして、尖閣諸島へ更に圧力を増すことは確実だろうし、いくら集団的自衛権に関する憲法解釈を変えても米国の支援を具体的に受けることができるとは思えないので、中国の思惑通りに孤立する可能性が高い。米国が口先だけの介入しかしないし、実力行使をしないと中国が認識すれば、兵力を具体的に日本に向けて行使するかもしれない。アジアに暗雲が漂い始めた。