効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

下水処理場のバイオマス発電

再生可能エネルギーでもメガソーラーは毎日のようにどこでどの企業が始めたという記事が出ていてうんざりするほどだ。それほどではないが、最近バイオマス発電のプロジェクトが紹介される回数が増えている。
今日栃木県が、その運用している下水処理場上三川町の県央浄化センターで出る汚泥をメタン化して、105キロワット規模の燃料電池3基で発電するという記事が出ていた。同じような発酵メタン利用はこれまでも幾つかあるが、燃料電池(多分富士電機のリン酸型)を3基も使うのは少ないと思う。初期投資額は約4億円。2014年度末から稼動予定。再生可能エネルギーの固定価格買取制度が導入されたから実現したものだろう。東京電力に販売することで、初期費用や維持管理費を差し引いても年間6,400万円の利益が出るというから事業性はかなりのものだ。メタン化した後の残渣をどのように利用するかは記事に出ていないが、肥料には使えないはずだから、乾燥させて燃料に使うなどするのだろう。全国の下水処理場でも同じような計画が進むことを期待している。
燃料電池の発電出力は制御できるから、周辺にあるはずの太陽光発電などの出力変動を抑制するような稼動の実証もできないかな、と思った。