効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

天然ガス備蓄

これからLNGの輸入が増加することは確実である。それに対して、石油備蓄のような政策的な備蓄が日本ではできないために、LNG工場にある一時的な貯蔵設備では長期に輸入が停まったりしたときに対応ができなくなるという議論がなされている。エネルギー安定供給の観点から見れば至極妥当なものだ。しかし、いま大阪ガス中部電力が高圧ガスパイプラインで接続されているし、東邦ガスのパイプラインが静岡ガスを経由して東京ガスにつながっているはず。東京ガスは新潟から国産の天然ガスを入れているはずだから、これを逆送して、産出量が殆どなくなったガス田に圧入するという形で備蓄することはできないだろうか。いま国の政策として全国に高圧パイプラインを敷設することも検討されているようだが、それは備蓄政策を推進することにもなるのではないかと思っている。
天然ガスを古いガス田に圧入する方法は、米国や欧州で普遍的に行われているものだ。昔日本でも各ガス会社がそれを可能にする地殻構造を調べたことがあったが、適当なものがなかった。しかし、新潟までパイプラインがつながっているのであれば、この方策を再検討しても良いのではないだろうか。