効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

天然ガスを電気に変えて送る

アラスカで天然ガスパイプラインの設置が遅れている。天然ガス価格が低下しているために採算がとれなくなっているのも一つの原因である。そのため、ガスの産地近くでガス発電を行い、その電気を高圧直流送電でガスに代わるエネルギーとして送ろうという構想が出ている。アラスカの辺地では、まだ暖房にディーゼル油を使っているところが多く、貧しい世帯では、年収の半分をこれにとられるという。そこに電力を送って暖房に使うのにコストメリットが出るそうだ。最近ではヒートポンプ暖房で効率も悪くない。高圧直流送電(HVDC)は送電ロスが非常に少ない。設置コストもパイプラインに比べて小さいかもしれない。カリフォルニアでは北から南にHVDCがかなり前から実用されているから、技術的には問題となるところはない。アラスカでも案外早く実現するかもしれない。