効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

南極大陸と気候変動  

地球は23.4度の傾きを持つ地軸を中心に回転し、太陽の周りを約26,000年で一周する動きをしている。そして、地軸の回転が世界の気候条件を決定していると言っても良かろう。その地軸の両極が北極であり、南極である。その両極の違いで決定的に大きいのは、北…

■e-メタン

大阪ガスのプレス発表によると、同社の100%子会社であるOsaka Gas UK, Ltd.(社長:大井田 賢士、以下「OGUK」)は、e-methane(以下「e-メタン」)プロジェクトの開発を進めているベルギーのTree Energy Solutions Belgium B.V.(以下「TES」)と、e-メタ…

■ChatGPT

ChatGPTというコンピュータによる文章作成プログラムがある。このプログラムを使うと、自分が言いたいことの趣旨を示す単語を入れると、意味のある文章を作ってくれるそうだ。「生成AI開国の地」を名乗り、全国の自治体から視察が殺到している市があると報じ…

■脱石炭火力

国連がニューヨークで開催した気候関連の会議で、世界は石炭火力の新設は禁止するとする方針を示した。ただ、この発電設備からの排ガスから、炭酸ガスを除去する設備を備えていれば、新設を認める方針のようだ。この実現は極めて難しい。中国は、エネルギー…

■建設業界からの炭酸ガス排出

国連が指摘しているように、ビルの建設からは多量の炭酸ガスが排出されている。完成後のビルも炭酸ガスを排出してはいるが、建設中の現象については余り注目されてこなかった。国連は、建築数を抑制し、建築資材も炭酸ガス排出の少ない資材を利用すべきだと…

■北海道の風力発電

北海道の風力資源は日本でもっとも多いとされている。いま、北海道に製造設備やデータセンターを建設し、風力発電からの電力を100%消費しようとするプロジェクトが急増している。その一例が、トヨタグループの総合商社豊田通商の風力発電事業進出だ。 風力…

■著名な眼科へ

かなり昔に、家内と一緒に白内障の手術を受けた眼科病院へでかけた。今日は家内の検診日。大和西大寺駅にこの病院の小型バスが待っていて、患者が次々とやってくる。定刻午後2時に発車して10分で着いたが、今日は患者の数がいつもより少なかったために、早く…

■カリフォルニア州が石油大手を訴える

カリフォルニア州当局が、エクソン・モービルやシェルといった石油事業大手企業を、これまで、地域の環境対応について、住民に事実を伝えていなかったとして訴訟を起こしたと報じられて居る。しかし、カリフォルニア州自体、石油・天然ガスの産出をしている…

■日本のEV導入数

日本でのEV(電気自動車)の導入数は世界水準で見ると最低と言っても良いくらいのものだ。それを市場機会と捉えた中国が日本に売り込みを開始した。中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は20日、小型EV「DOLPHIN(ドルフィン)」を日本で発売する。日本…

■フランスが原発で水素製造

EU加盟国に反対する国も多い中で、フランスは原子力発電からの電力を使って水素やアンモニアを製造することが決定された。それに伴って、ドイツは、現有3基の原発を撤去することになっていたのを急遽取りやめる方向に向かっている。また、現在原発を持たない…

■オーストリアの水力発電と気候変動

オーストリアは発電電力の60%以上を水力発電に依存している。世界の平均では16%だから、その依存度の大きさが分かる。だが、最近の地球温暖化の影響で、ダムの水量が減少傾向にあり、危機感を抱いたオーストリア政府は水力発電用のダムの増設に向かってい…

■化石燃料消費のピークアウト

IEA(国際エネルギー機関)によると、歴史上初めて、石油、ガス、石炭と言った化石燃料の消費がピークアウトするようだ。当然のことだが、これは、風力、太陽といった自然エネルギーの利用が急増し、電気自動車やヒートポンプが普及した結果である。世界が、…

■核融合でドイツがリード

現在実用化されている原発は、ウランの核分裂で生まれる熱を利用したものだ。だが、核分裂には必ず放射性廃棄物が発生し、その処理にどこの国も手をこまねいている。特に、日本のように地震活動が激しいところでは、埋設処理も不可能に近いほど難しい。 それ…

■衣服の繊維循環システムはどこまで可能か

報道記事だが、環境省の資料によると、2020年に廃棄や資源回収などで日本の家庭から手放された衣類75・1万トンのうち、66%が廃棄されたという。つまり、家から出ていった衣類の3分の2はごみとなっている。昨今、海外では繊維業界に環境配慮を求める動きが出…

■英国の洋上風力発電

英国の昨年2022年の発電量の4分の1強が、風力発電で占められている。風力は電源別では天然ガス火力に次ぐ2番目 の主電源の座となっている。先にドイツも再エネ発電が電力消費量の半分に達し、風力発電も英国同様、全体の4分の1を占めた。 英National Gridの…

■都市ガスの差圧発電

大手の都市ガスは殆どLNG(液化天然ガス)を原料にしている。低温で液化しているLNGを熱交換器に海水をかけて温め、膨張する圧力も利用して高圧にして工場から送出している。その高圧ガスが供給管の途中で中圧に圧力を下げ、さらに家庭などには低圧にして供…

■散歩

今日はぐっと気温が下がった。温度計を見ると30度。散歩しても気持ちの良い歩きができるだろうと、一区画の道路を歩いてみた。涼しいどころか、すぐに暑くなってくる。歩数を計算しながらだったが、歩数は思ったほど上がらない。ぐるっと回って700歩足らず。…

■e-メタン

CO2と水素から都市ガスの原料となるe-methane(合成メタン)を製造するメタネーションは、カーボンニュートラル実現に向けた鍵を握る技術の一つ。この8月29日に大阪ガスとEneosの記者発表によると、両社は、大阪港湾部におけるグリーン水素を活用した国内初…

■VPP(仮想発電所)の普及

VPP(Virtual Power Plant)、仮想発電所、は、太陽光発電や風力発電、地熱発電などの再エネや、通常の工場設置などの小型発電機を情報通信網で連系させて、統合すると小規模の発電所規模の出力になるものだ。各種の小規模発電設備の普及を利用して、地域の電…

■東京都の再エネ電力比率

東京都が再生可能エネルギーによる電力比率を2030年度に50%にする目標を建てていると報じられている。人の住まない平地は少ない地域だから、殆どが建物に取り付けた太陽光発電になるのだろう。八王子市にある東京都立大学の南大沢キャンパスがその実証試験…

■韓国企業がカナダで水素製造

韓国のSK社が、カナダでグリーン水素を製造する工場の建設用地を入手したと報じられている。建設費用は150億ドル。カナダの国有地を確保したようだ。風力発電の電力で水を電気分解して水素を製造し、それを年間約100万トンのアンモニアにする。場所はNew-Fou…

■レジ袋を紙に

どこのスーパーマーケットでも有料になったレジ袋はプラスチック製(透明のものが多いだろう)だが、イオンはこれを10月から紙製のレジ袋に変更すると発表している。具体的には、全国の総合スーパー「イオン」「イオンスタイル」全店舗 (合計 523店舗)…

■雪で発電

東北、北海道では冬の積雪は多量となる。その溜まった雪を取り除くだけでも大変な作業になることがあると聞いている。だが、その積雪の温度とボイラーの温度の差で発生する空気に膨張を利用してタービンを回して発電するシステムの実証試験が行われていると…

■道路面への太陽光発電パネル設置

何度か書いたように、期待していた道路面への太陽光発電パネルの設置が普及するかもしれないと予測される記事が日経に報じられている。 「大林組子会社の大林道路は1日、路面に施工した太陽光パネルで発電する実証実験を福島県大熊町で始めた。約1年間かけて…

■南極の気温上昇

今年は各地で猛暑が報じられている。その中でも脅威だと思ったのは、2022年に観測された南極大陸の気温上昇だ。オーストラリア大陸から暑くなった気流が南極に流れ、これまでであれば、-50℃だったものが、-10℃と38.5℃も高くなった。英国の報道だから、英国で…

■米国で風力発電が急増

米国のエネルギー省の発表によると、米国の風力発電の新設数が、建設コストの低下によって急速に伸び、2022年には新設数が全体の22%と、太陽光発電に次ぐものとなっている。設備投資額は120億ドルで、125,000人の雇用を生み出している。この背景には、バイ…

■2023年前半-EUの発電用化石燃料消費量最低

このほどEUが加盟27ヶ国の発電用化石燃料の消費量が2023年に底を打ったと発表している。石炭、石油、天然ガスは発電用燃料の主流だが、カーボン・ニュートラルに向けた各国のエネルギー政策の結果として、急速に消費量が減っているらしい。その主たる原因…

■EV充電スタンド増強

EV充電スタンドの数を倍増させる方針が出たようだ。EV普及の為には欠かせない設備の拡充は、望ましいことではあるが、設置の場所が次第に郊外の住宅や事業所の数が少ない地域に設置される数が多くなるはずだ。その時に課題となるのは、スタンドの設備に…

■調理とエネルギー

拙宅での調理用設備のメインはガスの4口コンロだ。最近のカタログを見ると、4つ口ではなく3つのバーナーのものしか見当たらない。3つで十分だと考えられて減らされたのだろう。 昔の調理は,炭なり薪なりを使うものだったが、今では、電気ヒーター、電子レン…

■窓の断熱フィルムと複層ガラスでの内窓

以前にも書いたが、自宅を建て直した頃には複層ガラスが日本には普及していなかった。住み始めて暫くしてガラスメーカーに勤める人の仲介で、リビングや寝室には後付けで複層ガラスを入れることができたが、2階にある自分の仕事部屋にまでは手が回らなかった…